大阪市下水道科学館

イベントレポートEVENT

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公開:2023.03.23 10:26 | 更新: 2023.09.28 10:48

<やってみよう!水のおもしろ実験>つかめる水&炭酸マグマをつくろう(23年3月19日)

イメージ画像イメージ画像

開催日:23年3月19日

今回の水のおもしろ実験は、開催前からお問い合わせもあって人気を予想していましたが、朝から想像以上にたくさんの皆さんにお越しいただけました。
オープン前からドアの外には行列が。整理券もすぐ配布終了でした。

”水がつかめる?””炭酸マグマって!?”
みんなそんなワードが響いたようで、不思議が大好きみたいです。

初めて来てくださった方も多くいらっしゃったので、導入としてわたしたちの生活に下水道はなくてはならないものとお話しました。

さて、いよいよ実験です。
きちんとお水を計ったり、薬品の包みを開いたり、実験らしくてみんなワクワクした様子でした。

準備物写真
机にはこんなご用意をしていました

つかめる水は2つの食品添加物を使いますが、まず一つ目の液体「アルギン酸ナトリウム液」づくりから。
2人で1本のペットボトルで協力しながら作ってもらいました。

海藻の成分でもあるアルギン酸ナトリウムは溶けにくい・・なのでひたすら振ります。
本当は10分くらい必要ですが、今回は特別に3分で。その分みんなに交代しながらがんばって振ってもらいました。

実験時の様子
みんな元気に振ってくれました!
実験時の様子
振って振ってー!

次に「乳酸カルシウム」をボウルに入れて水に溶かします。これはチェダーチーズの周りにできる結晶の成分です。

実験時の様子
溶かしてます
実験時の様子
溶けろ溶けろー

2つの物質がそれぞれ水に溶け切ってなじむまで少し時間が必要なので、その間に次の実験へ。

「水と油を同じ入れ物に入れるとどうなる?」の問いかけに、「分かれる!」とすぐに答えが返ってきました。みんな知ってるんですね。「分離」という言葉を使ってくれた子もいました。

実際にやってもらいます。
水に色を付けて油を注ぐと、色水が玉みたいになって油の中に浮きます。もうこの時点で面白く、みんな真剣に見ていました。

実験時の様子
みんな真剣!
実験時の様子
これからどうなる…!?

さらに今日は「炭酸マグマ」を作る実験なので、炭酸入浴剤を投入!

みんなで観察していると・・どんどん噴き上がる色水。まさにマグマみたいでみんなからもわーという声が上がり、盛り上がりました。

実験時の様子
みんなのぞき込んじゃうね
実験時の様子
カメラでも撮っちゃう!
実験時の様子
ボコボコ噴き出してる~!
実験時の様子
おお~不思議!

水が油の中に激しく噴き出す様子を見て「さすがに混ざるんじゃない?」というお子さんもいました。どうなるだろう?
ずっと眺めていたいような不思議できれいな現象でしたが、結果は後から見るのでふたたび最初の実験「つかめる水」の続きへ。

レクチャー時の様子
「つかめる水」って何かなあ

いよいよ最初に作った二つの液体を合わせます。
ペットボトルの「アルギン酸ナトリウム液」をスプーンに満タン入れて、静かに「乳酸カルシウム液」の中に沈めます。

しばらく混ぜていると…「スライム!」という声が。
全部透明で一見見えませんが、スプーンで持ち上げると、確かにスライムみたいな塊ができていました。
これが「つかめる水」です。


確かにスライムみたいにぷるぷるしています。握ると中は水のような液体でした。

ここで、なぜそんなものができたかをレクチャー。
アルギン酸ナトリウムと乳酸カルシウム液が接しているところは化学反応が起こって固まるんですね。
なので回りは固体、中は液体のまま、という状態が出来上がります。

実験時の様子
トロトロ~
実験時の様子
水、つかめたね
実験時の様子
そっと取り出しています
実験時の様子
水、持ってるー!
実験時の様子
球状の水!
実験時の様子
水、つまんでるね
実験時の様子
きれいなしずく型!
実験時の様子
手のひらに、水玉!
実験時の様子
楽しくて不思議だね
実験時の様子
つぶつぶの水!
実験時の様子
つかめてるつかめてる!

実はこれは人工いくらに応用されているというお話をすると、保護者の方も興味を持っていただけたようです。
早速炭酸マグマで使った食紅を入れて、いくら風の粒をつくるお子さんもいて、「どうなる?」という疑問からすぐに次の実験を行っていました。
「面白さがとまらない!」という声もあり、好奇心や探求心を持ってもらえて、嬉しい限りです。

「持って帰りたい」というくらい気に入ってくれた子が続出で、みんな、何度も何度もつかめる水を作っていました。

「見る」「聞く」だけでなく「触る」という体験も面白いと感じてくれたのが伝わってきました。

今回の2つの実験は大変反響がありましたので、こちらは今後も時々開催したいと思います。こちらの当館ホームページでイベント情報をチェックしていってくださいね。